Jan 31, 2019

鎌倉のシンボル「照葉樹の森」復活プロジェクト

ここは極楽寺馬場が谷の森です。およそ800年前、鎌倉幕府の都市づくりが始まる前の平安時代、鎌倉の森は冬も葉を落とすことのない照葉樹の森がうっそうと広がっていたと考えられます。今や僅かに残されたこの森が、最近、竹林の拡大によって大ピンチになっています。大ピンチはさらに地球環境のピンチにも繋がっていることがわかってきました。

エピソード1
照葉樹林というのは、中国南部雲南省あたりから台湾を経て日本の暖流洗う海岸地域に伸びる常緑の森の事です。日本では、温かな海とかかわりの深い森です。そしてこの冬でも葉が枯れない生態ゆえに、熱帯雨林に次いで多くの二酸化炭素を取り込むことができる森なのです。ということは、それに見合う量のフレッシュな酸素を提供してくれる森でもあるわけですね。

エピソード2
それだけではありません。森の土壌には豊かな栄養素とミネラルがたくわえられて、それが地下水から川を経由して海にもたらされるのですが、海の森、つまりたくさんの植物プランクトンは、これを受け取り爆発的に増えて、待ち望んでいる魚などの海の動物たちを育てています。

エピソード3
植物プランクトンの役割でさらに偉大な働きがわかってきました。それは陸の草木と比べても勝るとも劣らない量の二酸化炭素を取り込むというものです。温暖化原因を緩和するという意味からも、健康で豊かな森とその土壌の役割はさらに大きな意味を持つことになりました。

平成が始まったころまでの鎌倉や三浦半島では、この照葉樹林は普通の海岸風景でした。都市化の影響と外から侵入してくる外来植物によって、地域の主役は奪われてしまっています。極楽寺の照葉樹の森では、人の手が行き届かなくなったことで暴走する竹林の繁殖が起きていて、照葉樹林が消滅し続ける矢面にたっています。

この裏山は、鎌倉の歴史的景観保全林という由緒正しい指定がなされている森です。ところがその名にそぐわない事態が起こっていること、かねてより気になっていました。鎌倉の他の地域でも同じ問題があり、竹林を根絶やしに!とみなさんおっしゃる事態にまで発展しています。

エピソード4
農作業には欠かせない里山の典型の一つである竹林、その持ち主が不在になり放置され、だれも面倒をみなくなり、竹林は巨大アメーバ―のように増殖、森をめがけて繁殖中なのです。このままでは、鎌倉らしさを支えるこの森の全てが竹林に制圧されてしまいます。ということで地元有志が重い腰をあげました。
竹林は人がその有用性を大いにかって植え活用してきた日本の歴史文化の一員。この事態は、人の暮らしの質が大きく変化したためその結果起きたことです、かつての暮らしのパートナーである竹林とは、できれば仲良くしたいもの。

 

竹林の間伐で汗を流し竹で遊ぼう、できれば竹と暮らせないか(かつての日本にはそのような暮らしがあった)という主旨で活動を始めています。竹利用の知恵で森を再生し、さらに楽しみ、生活の糧とはならないかと考え行動を始めた次第。

この活動は、自然の恵み(生態系サービス)、温暖化対策、プラスティック消費と海のプラスティック汚染(マイクロプラスティック問題)にもつながる重要なテーマになってきました。みなさま、竹の遊びやクラフトを楽しみながらの竹林と森の再生プロジェクトにぜひお出かけください。

Bumboo Kamakura~」鎌倉の森を残し伝える会 事務局
/清水回・地球の楽校 長谷川孝一

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活動のあらまし

竹林の間伐作業と合せ、こんなことをしてみたいと計画中!
さまさまなアイデアが皆さんから持ち込まれています。竹林は使うことにより共存できる植物です。それができれば森も復活することでしょう。

☆彡竹林の間伐に参加いただき、こんな遊びを一緒にしましょう
冬:間伐材のストック。クラフト加工に適しているのは、竹が冬眠するこの時期の材が最高です。竹ドームも面白そうです。

春:ご存知の竹の子のシーズン。タケノコ採集をしながら竹林を管理する。

夏:切り出した竹を割り、そうめん流し。夏休みは竹馬・水鉄砲・筏づくりなど。

秋:乾燥した竹を加工して食器やランプシェイドなどのクラフトづくり。竹駕籠やザルなど上級編も皆さんのやる気次第。

この他、尾根にそびえるタブの木をマザーツリーに、森のブランコやターザーン遊びも企画中、面白く遊びながら、竹林、照葉樹の森と私たちの暮らし、について考える活動とします。
 
実施日は、当面、メンバー登録した参加者との日程調整で決めます。天候により調整あり。

全体の安全管理は、主催者として行いますが、ご家族の範囲でもできることをお願いしています。事前に必要な注意アドバイスをさせていただきます。

お問い合わせ申し込みは、メールか電話でお願いします!

「Bamboo  Kamakura~鎌倉の森を残し伝える会」事務局
/一般社団法人地球の楽校
bambooculturekamakura@gmail.com

地球の楽校事務局 0467-24-3913
chiqnogakukou@gmail.com
※この活動は、コスモカード会員の皆様からの助成をいただいて実施している事業です※

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